自社の事業を成長させる上でペルソナ設計は欠かせないものであり、設定するにあたっていくつかのポイントがあります。まず自社のターゲットとなる市場を、明確にしておくことが必須です。リーチしたい人物を考える前に、自社の製品・サービスの市場の傾向や動向などを把握しておかなければなりません。いかにリアルなペルソナ設計をしたところで、狙っている市場自体の規模が成長していく余地がなければ意味は薄れてしまいます。

ペルソナ設計を行う段階でのポイントとして挙げられるのは、理想や思い込みなど偏らないように注意することです。作成する側にとって、つまり売る側の理想は一旦横に置いておいて現実的な視点を持つことが大切です。売り手の主観に依存したペルソナ設計をしてしまうと、市場で評価されにくい製品やサービスを作ってしまったり、思ったような効果の出ない広告を生み出す危険性があります。顧客に触れる頻度の高い営業担当にヒアリングを行ったり、ユーザーにインタビューを実施したりといった施策も同時に取り入れると失敗する確率が下がるでしょう。

加えてより絞り込んで、リアルな人物を思い描くことが大事になります。現実に存在している人物を描くこと、その設定を見て誰もが具体的なイメージが湧くようなペルソナを設定することが大切です。これはプロジェクトメンバー間の共通認識を擦り合せて、軸のぶれない製品・サービスを生み出していく上で非常に大事な要素となります。